アトピー性皮膚炎のかゆみナビ

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アトピー性皮膚炎で最も辛いのは「かゆみ」です。

 

その痒みは、我慢をしなさいといわれても、
自分で我慢をしないといけないと自覚していても、
とにかく痒くて、掻きむしってしまったりします。

 

子どもは、時には大人までも
我慢できなくて血が出るかで掻いてしまい、
皮膚が傷になってしまうことが少なくありません。

 

アトピー性皮膚炎のかゆみは、
一日中続くというものではなく、
痒みが強くなったり弱くなったりしますが、
ほとんどが突然思い出したように強い痒みが出てきます。

アトピー性皮膚炎の痒みと痛み

皮膚の感覚には、「圧覚」、「温覚」、「冷覚」、
そして、「痒み」や「痛み」があります。

 

そして、痛みという感覚は、自己防衛のためになくてはならない
とても重要な感覚です。

 

さて、「痒み」の感覚についてですが、
下等な動物の場合、あまり痒いというような動作をしているのみません。

 

私たちに分からないように「痒み」を感じているのかもしれませんが・・・。

 

「痒み」という感覚は、高等な感覚のようです。

 

皮膚には、末梢神経が網の目のように分布していて、
「痒み」や「痛み」は、その末梢神経の中の「神経線維」によって
伝達されています。

 

そして、以前は「痒み神経」と「痛み神経」はおなじだと考えられていましたが、
近年の研究では、異なった神経であることが解明されつつあります。

痛みの感覚は痒みの感覚を抑える

「痛み」の感覚は、「痒み」の感覚を抑えます。

 

アトピー性皮膚炎で痒みが出るとかきむしってしまいがちです。

 

そして痛くなるまで?き続けます。

 

痛くなると?くのをやめます。

 

つまり、痛みを感じるようになると、
もう痒みを感じなくなるのです。

 

そして、再び痛くなくなると、痒みを感じますが、
そのときの痒みは、皮膚を?き壊す前よりも
さらに強い痒みとなります。

 

アトピー性皮膚炎でも、痛くなるまで?いてしまうため、
血が出るほど?いてしまうため、
重症化してしまうのです。

 

このような悪循環によって、アトピー性皮膚炎は、
ますます治癒が遠い慢性疾患になってしまうのです。

 

頬や額には強い発疹があっても、
鼻には湿疹が見られないことが少なくありません。

 

これは、鼻は引っかくとすぐに強い痛みを感じるので、
痒くてもひっかく事が少ないからだといわれています。

 

肘や膝のくぼみ等は、ほかの部位に比べると、
痛みに対して鈍感になっていて、
むしろ?くと気持ちがよいと感じてしまうほどです。
ですから、ずっと?き続けてしまうので、
発疹はいつまで経っても亡くなりません。

 

引っかき、?き壊してしまうということを続けると、
皮膚は、分厚くなります。

 

そして、分厚くなった皮膚は、かきむしっても
痛みを感じづらくなります。

 

「?く」という刺激は、
ヒスタミンを分泌する皮膚の中の肥満細胞を刺激します。

 

ですから、?けば?くほど痒みが増すのです。

 

しかも、乾燥した肌や、引っかいた肌は、
表皮の中で末梢神経が伸び、長く張り巡らされるため、
痒みに対して過敏になります。

 

アトピー性皮膚炎で、
痒みを我慢することができず、
つい?いてしまった肌は、このように痒みに敏感になり、
皮膚が厚くなり、どんどん悪循環へと追い込まれるのです。